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 暗黒の領域―
 魔界の住人に占領された街、東京……
 天にも届くような高層ビルの一角にその"存在"はあった。
「人間の武器は奪い損ねたようか……甲賀」
 暗闇の中が妖しく光った。赤く揺れるその光は炎だった。
「申し訳ありません。人間側の妨害がありましたので」
 炎の光が大きくなった。熱の強さに甲賀は思わずたじろいだ。
「顔見知った者がいたからではないのか?」
「いえ、決してそのような。我が忠誠心は"炎の妃殿下"のモノでございます」
 片腕の甲賀がその女の前でひれ伏した。
「まあ、よい。所詮、核兵器などという人のオモチャに頼ったのが間違いだった。次は本格的な攻めでいく」
 甲賀は顔を上げた。
「第七封印騎士団を貸し与える。リーヴァテインを我が元へ! "アシール"より先に"戴冠の儀"を成し得て我ら"ヴァ
ニール"が世界を制するのだ!」
「はっ! 必ず!」
 炎が激しく燃え盛り天井まで吹き上がっていた。


第5話「想い出は銃声に変る」
終わり


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