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有理たちは「氣がよくない」という雷鳴に案内され寂れた山寺にやってきた。そこは雷鳴が根城にしている場所らし
い。火を燃やした跡やペットボトルや食料らしき袋があったりどこか生活観を感じる。
「……で、あなたたちはその"闇の審問官"なる者からここを訊ねるように言われたのか?」
正座する雷鳴に有理たちも正座して顔を合わせる。普段から和服で過ごす五月は正座も慣れているが有理に少し
きつい。
「その"闇の審問官"なる者の事は知らないが、そこにいるリーヴァについては分かる。あの子供は人間ではないぞ」
「妖魔だってのかよ」
有理が雷鳴を睨みつけた。
「よせよ。有理、お前もリーヴァの目の前に甲冑の妖魔たちが焼かれていたのを見たろ?」
ロクが苛立つ有理を制した。
「……あれは……あれをやったのはリーヴァじゃないかもしれないし……」
「あなた方はどうも気がついていないようだが修行を積んだ私には分かる」
雷鳴はリーヴァを指差した。
「ここにいるその者の姿は人間の子供だが魂はない!」
一同は、有理の横でちょこんと座ったリーヴァを見た。それに気付きにこりと笑うリーヴァ。
「魂がないって…ひどいことを言うな!」
雷鳴は自分の顔の前に指で印をきるとコメカミに人差し指と中指を当てた。
「何してんの?」
その奇妙な行動を不思議そうに見る有理。驚いたリーヴァは有理の後ろに隠れた。
「……その子の正体は…剣だ……それも恐ろしく強大な力を持った炎の剣!」
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