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エディは用件を伝えると受話器を置いた。
「誰に電話したんだい?」
エディの他に誰もいないはずの部屋に声が響いた。その声に驚き振り向くと赤いコスチュー
ムのサンタクロースの格好をした男が立っていた。
「わかってるよ。ガンビーノのところだろ? マフィアに情報を漏らすのは警察の仕事だっけ?」
咄嗟にテーブルの上に置いた拳銃に手を伸ばそうとしたがどういうわけか拳銃はどこにもな
い。サンタクロースの仕業だった。
「お前、いつの間に入った」
「煙突からそっとね……おっと、おかしな真似はしないでくれ」
サンタは拳銃を突きつけた。
「あんた、メキシコのサンタの話を知ってるかい? 悪い子の所にだけ現われる黒いサンタクロ
ース」
エディは相手の隙を伺っていた。チャンスがあればこの怪しいサンタに飛び掛ってぶちのめし
てやる! エディはそう考えていた。
「どうせ隙をみつけて飛びかかろうとしているんだろうが止めておいたほうがいい」
考えを見透かされてエディはハッとした。
「話を続けようか・・・・・・そのメキシコのサンタは悪いこの悪戯をノートに書き留めておいてある
そうだ。で、クリスマスの前になるとそいつをチェックして悪い子供をピックアップする。面白いじ ゃないか!」
サンタはエディに手帳を放り投げた。
「この話の教訓はね、記録は残るってことさ。どんな悪事をしようとね」
用心深くその手帳を開いたエディは目を疑った。見覚えのある筆跡・・・・・・それは彼の弟の
書いたメモだった。
「な、なんでこれをお前が・・・・・・?」
「引越しの時、みかけてね。最初は俺も信じられなかったよ。エディ」
サンタはゴーグルと顔を覆った白いマフラーを外した。
「お、お前は!」
「メキシコの黒いサンタは悪い子を連れ去るんだよ」
銃声が鳴り響いた!
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