スレイヤーズの本部ではヘリ発着場ではUH−1のブレードが風を巻き上げながら待機していた。
 そこへ完全装備のロクが姿を現した。
「準備はいいか?」
 織田司令官が声をかける。ロクは親指を立てて返事をした。
「バックアップは明智のチームがあたる」
「潜入はひとりでやらせてくれ」
「ロクのダンナ! 俺たちを信用してないのか?」
「そうじゃない。すまんが個人的なことだ。依頼された仕事は西の街の偵察だろ? そいつはきっちりこなすよ」
 織田司令官はしばらく考えると頷いた。
「わかった、石井三等陸尉。君を信じよう。明智、お前は街の外で待機。要請があり次第突入しろ」
「わかりました……」
 明智は渋々従った。
「話がまとまったところで仕事にかかろう」
 ロクたちはヘリに乗り込んだ。明智のチームは二班に別れた。明智と数名の部下がロクと同じ機に乗り込んだ。残
りのチームはもう一機のUH-1に乗り込んでいく。二機のUH-1が夜の闇に飛び立っていった。
「浜松には結構な人数のスレイヤーがいた。そいつらの殆んどと連絡がつかなくなった。空自の基地も音信普通。状
況はよくつかめない。先に送り込んだ偵察隊は一人を残し全滅。その生き残りも昨日死んだ。唯一残った情報があん
たが見た携帯の画像というわけだ」
「明智、おまえ、どこまで知ってる?」
「どこまでって? 今、話したこととこの件には自衛隊の生き残りが絡んでいるらしいってこと。それてそいつらは精鋭
だったってことだ。妖魔が絡んでいるのかわ分からんし自衛隊の残存勢力の反乱の可能性もある。それとこの件は
市長の依頼だ」
「そうか」
「あんたは何を聞いてる」
「お前と似たようなことさ」
「本当に?」
「ああ」
 ロクは何かを隠している。明智は直感でそれを感じ取った。

 ヘリは40分程、飛行すると目的の街"浜松"まで来た。


      戻る     

トップへ
戻る
直前のページへ